【過去】掲載SNS 2021年9月2日
本日は胃透視検査についてお話します。
胃の検査には胃透視検査(以下、バリウム)(バリウムを含む造影剤を口に含んで飲み込んだあと、検査台で体を上下左右に動かすことで、胃全体の観察する)と胃内視鏡検査(以下、胃カメラ)(口や鼻から柔らかいチューブのようなカメラを挿入し、食道、胃、十二指腸の粘膜表面を、明るい光源で照らしながら観察する)の2種類あります。
当院では、バリウム検査を標準検査とし、変更オプションとして追加料金にて胃カメラ(契約医院への送迎を含む)をご用意しています。
『バリウムと胃カメラはどっちがいい?』
よくある質問ですが、答えとしてはバリウムでも、胃カメラでもどちらでもよいということになります。答えになってないと思われるかもしれませんが、昔から、胃がん検診と言えばバリウムです。現在の胃がん検診は、バリウムと胃カメラの両方が推奨されています。
早期胃がんの発見率は胃カメラに軍配が上がりますが、粘膜の中に出来るスキルス胃がんのような病変に関してはバリウム検査の方が有利な場合もあります。また、検査にかかる時間(バリウム:15分以内、胃カメラ:30分以上)や費用(バリウム:10,000円以内、胃カメラ:10,000円以上)ではバリウムに軍配が上がります。
※当院では枚方市の胃がん検診はバリウムのみが対象となります。
また、バリウムはしんどい、苦しいなどよく悪い噂を耳にされたことがあるかと思いますが、これは、胃カメラにも言える事であり、人それぞれ感じ方は違います(胃カメラはしんどかった、もう受けたくないと言われる方もおられます)。
バリウムは、がんの診断精度が高く、比較的簡便に実施できることから自治体による胃がん検診や企業検診の一次検査(異常があれば、精密検査を受ける必要がある)として従来から行われています。
このことからも、第一段階でのスクリーニング検査としては、バリウムの選択でよいのではないかと考えられます。
当院では、少しでも安心してバリウム検査を受けていただけるように経験豊富な技師がお待ちしております。